鬱病 薬物療法 ガイドライン

鬱病 薬物療法 ガイドライン

うつ病は軽度の場合は日常生活に大きな支障がないため本人の自覚があまりなく、また周囲も気づかないことが多い病気です。

しかし、うつ病は気づかれていないだけで多くの潜在的な患者がいると言われています。

WHO(世界保健機関)の調査では人口の3~5%もの人がうつ病であるという結果が出ています。

無気力状態になり、何事にも無関心になってしまううつ病は、悪化すると日常生活に支障をきたすことになります。

仕事をしている人は、仕事に集中できなくなったり、無断欠勤や早退などするようになってしまいます。

また、主婦なら家のことも何も手がつかなくなってしまったりします。

その他にもうつ病にはさまざまな精神的症状や身体的症状が見られます。

うつ病になると自分ができないのは自分が悪いんだ、と自分を責めて追いこんでしまうようになります。

しかし、うつ病で無気力になったり集中力がなくなるのは本人のせいではありません。

うつ病は病気なのです。

残念なことにうつ病なんて気合が足りないからなるんだとか、甘えているからなるんだと思っている人が少なくありません。

しかし、その考えは間違っています。

うつ病はれっとした病気で気の持ちようで治るものではないのです。

うつ病はストレスなどによって脳内の神経伝達物質であるセトロニンやノルアドレナリンが減少することで起こると言われています。

セロトニンやノルアドレナリンは脳内で心と体を活性化する脳内神経伝達物質です。

うつ病の場合このセロトニンやノルアドレナリンに働きかける薬を使ってこれらの脳内神経伝達物質のバランスの乱れを修正し、治療改選していきます。

うつ病治療に使われる抗うつ薬には三環系抗うつ薬、四環系抗うつ薬、SSRI(選択的セロトニン再取込み阻害剤)、SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取込み阻害剤)などがあります。

その中で世界中から注目を集めているのがSSRIです。

SSRIは必要な箇所にのみ選択的に作用するため他の抗うつ薬と比較すると副作用が少ないといわれています。

抗うつ薬を服用する際には必ず医師の指示にしたがって服用しましょう。

自分で勝手に判断して薬の量を調整したり、服用を止めたりすることはうつ病回復を遅らせたり、悪化させる原因となります。

抗うつ薬は、即効性のある薬ではありません。

効果が出始めるのに数週時間かかりますので、服用してすぐに効かないからといって心配する必要はありません。

うつ病は治る病気です。

焦らずゆっくり治療しましょう。